エンディングノートって簡単そうに見えて実は難しいな・・・と挫折している方は多いと聞きます。
この記事では、私がこれまで体験したエンディングノートの失敗談5つをまとめます。
これから『エンディングノート』を始めてみよう!と思っている人やエンディングノートを始めてみたものの上手くいかないな・・・という人は是非読んでみてください。今まさに『終活』を始めてみようとしていてエンディングノートに興味をもっている人におすすめの記事です。
こんな悩みが解決します
- どんな理由で挫折するの?
- エンディングノート失敗例を見て参考にしたい・・・
- 始めての終活で失敗しない方法は?
このような疑問が解決します。
失敗パターンを知って、あなたにとって価値のあるエンディングノートを書いてくださいね。
それでは、はじめます。
失敗パターンその1:一気に完成させようとして挫折する
エンディングノートは1日で書き上げられるものではありません。もちろんページ数の少ない物を選べば一旦は書き上げられるかもしれませんが、ページ数が少ないということは、そのエンディングノートには”必要最低限”の項目しかないということなので、そこには書きたい項目が網羅できていない可能性があります。
ノートを書く手が途中で止まってしまうのを防ぐためには、できれば最初は、まずはページ数の丁度いいノートを書いてみて「もっと書きたい」と思ったらさらにボリューム感のあるノートへと切り替えていくことをおススメします。
エンディングノートは、質問項目に従って必要な書類を探して調べたりするので1日では書き上げられないからこそ気持ちを継続するのが難しいです。書き始めたけど途中で止まってしまったという人が多いのは、初めから長期戦となる心構えが出来ていないからかもしれません。
30代・40代から早めの終活を取り組む人は、長期戦と考えて、今必要な項目を優先的に書き込んでおいて、自分が決められる項目以外は、その時になったら書いていくという「ノートを育てる」ものと意識すればOKです。
まずは気楽に、書けるところ、書きたい項目からはじめるようにしてみましょう。一度に全部をかく必要はありません。最初から全部書こうとすると挫折してしまうかもしれません。自分に合ったペースで進めていきましょう。
30代・40代の終活は時間が味方してくれる!
完成を焦らずに「ノートを育てて」いきましょう
失敗パターンその2:自分の死後を考えるとネガティブになって進まない
エンディングノートを書き始める時に「自分の死後」のことを考えすぎないことが大切です。
どんなに前向きに書こうと思っていても、自分がこの世界に存在していないかもしれない未来を想像すると、気持ちが沈んで寂しい気持ちになってしまいます。1人でノートを開いたら気持ちが滅入ったということはエンディングノートあるあるではないでしょうか。
「亡くなった後のことを書くのではなく生きている”今”のために書く」頭ではわかっていても実際には「葬儀は?」「荷物は?」「身体が思うように動かない時は?」と自分に何か起こった後のことを考えると、いくら前向きに!と思っていても笑って書けるものばかりではありません。
ましてや誰かが困っていることを想像したり、迷惑をかけないように・・・という気持ちが強いと進まなくなってしまうものです。
021年2月、民間資格「終活アドバイザー」の認定団体であるNPO法人ら・し・さ(以下、同法人)が終活意識に関する全国一斉調査の結果を公表しました。相続会議というサイトで調査のまとめが掲載されていましたのでご紹介します。
参考にしたサイト
下のグラフは調査の結果をもとに20代~40代の終活に対するイメージを集計したものです。
民間資格「終活アドバイザー」の認定団体であるNPO法人ら・し・さでは「終活」について「人生の後半期を自分らしくいきいきと生き、後悔のない人生を送るための活動」と位置づけ、前向きな意味でとらえることに重点を置いているそうですが、結果からわかることは、終活のイメージは、亡くなった時のための準備の方が優位です。
人生の後半期の生き生きと過ごすための準備と前向きなイメージもありますが、後ろ向きなイメージがその4.5倍あるのが現状です。
エンディングノートは将来の不安を書き出していきながら今の自分に心を向けます。エンディングノートを書くことや終活は後ろ向きなイメージがありますが「今この瞬間の気持ち」「今ある身体状況」といった現実をあるがままに知覚して受け入れながら『自分らしく生きることを考える』ための最高のマインドフルネスなのです。
エンディングノートは最高のマインドフルネス
『自分らしく生きることを考える』前向きなもの!
失敗パターンその3:ノートに書いた字が汚くて意気消沈
30代・40代では書類作成と言えばパソコンが当たり前。私がエンディングノートを書き始めたときに最初に困ったことが、久しぶりにペンを持つ感覚に「手が疲れる・・・」「漢字が出てこない・・・」ということでした。
エンディングノートは日記やメモとは異なり、自分に万一があった時に”渡す”ことを前提としたノートなのです。エンディングノートは日記やメモなどの「自分のためだけに書く」ものではなく、書いたら誰かに伝えることが前提です。もちろん日記のように思い出したり、メモ的に活用することもできますが、基本は”書いたら伝える”がセットなのです。
そして、渡す人は家族だけとは限りませんから”見せる”を考えると丁寧に書きたいものです。でも、久しぶりにペンを持ってみると・・・自分の書く字が悲惨で泣きたくなりました。日頃からペンで書く習慣があった学生時代と比べると字のバランスが崩れているので他者から見ると「読みにくいだろうな~」と嫌になります。
もし、自分の字が上手く書けないことで「書く気が失せる」という場合は、ボールペン字の練習をして字を整えるのもおススメです。
人に見られても恥ずかしくない字で書こう!
ボールペン字を習得する大人のたしなみ?
失敗パターンその4:そもそもエンディングノートを書く段階ではない
エンディングノートを失敗してしまう理由に『そもそもエンディングノートを書く段階ではない』というのがあります。
エンディングノートの目的や用途を考えずに始めても続けることが出来ません。ノートを買う前に本当にエンディングノートを書く必要があるのかということを考えてみてください。ネットに溢れる「エンディングノートを持ってないと困りますよ!」という情報に流されていませんか?
不安や焦りから「とりあえずエンディングノート」で始めるのはいいのですが、実際にノートを開いてみるとピンとこないことがあるかもしれません。
エンディングノートというと「ノート=書くもの」というイメージが先行しますが、大切なのは「書くこと」ではなく「見えない情報を伝わるように見える化すること」なのです。ですから、ノートにまとまっている必要はなく、動画・ボイスメッセージやデータでもなんでもこだわらなくていいのです。
大切なのは「書くこと」ではなく
「見えない情報を伝わるように見える化すること」
失敗パターンその5:自分にあったエンディングノートを選んでいない
エンディングノートを失敗パターンで多いのが、ノート選びを間違えているケース。
書けなかった、書くのが続かなかったという人は、実は自分に合ったノートを選べてないのではないでしょうか?
エンディングノートは書店やインターネットからダウンロードするもの、アプリ版など様々なものがありますが、書き込み用以外にもコラージュしたり写真を添付したり、自分に合ったアレンジをするとモチベーションが維持しやすいです。
まずは自分がワクワクするノート選びを。そして、早く書きたい、また続きを書きたいと思えるノートを探すことが大切です。
自分に合わないエンディングノートを続けても、どこかで止まったり、せっかく書き上げても納得のいく仕上がりでなかったり結局遠回りしてしまいます。書くときにワクワクするものを選びましょう。
書くときにワクワクするノートを選ぶのがポイント
私が使っているのは「おひとりさまのはじめてのエンディングノート」監修は黒田 尚子氏です。
エンディングノートというとお年寄りが書くイメージがありますが、このエンディングノートは30代や40代が持っていても自然な一冊。イラストが可愛くて女性向けのデザインで終活の初心者におススメのエンディングノートです。若者向きなデザインですが、書き込み幅はゆったりとスペースがあるので読むのも、書くのも疲れる心配がありません。
下の記事にレビュー書いていますので参考にしてみてください。
まとめ:エンディングノートを失敗しないために
以上、私が体験したエンディングノートにまつわる失敗談5選。いかがでしたか?過去にエンディングノートを書いて失敗してしまったという人には共感してもらえる部分もあったのではないでしょうか。
まとめると、
エンディングノート失敗しないために
- 一気に完成させようとして挫折する!焦らずノートを育てていこう
- 自分の死後を考え過ぎないで"今の自分"を大切に
- 人が読むことを前提に丁寧な字で書こう
- 大切なのは「エンディングノートを書くこと」ではなく「伝わるように見える化すること」
- ノート選びも大切に。ワクワクするノートを選ぼう!
終活のスタートにエンディングノートを書き始める人も多いと思います。自分に合ったノートを選び、今の自分を大切にしながらマイペースに取り組むと失敗しにくくなります。この記事を参考にしてエンディングノートを進めてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。